亀好きの外交官がつづる、マジな博物誌……。

何かで読んだ書評が面白くて、ネットの古本で捜して見つけたのだが…。
本気で博物誌をやっているよ、この人。

とりあえず、亀が好きなのだそうで、現在亀の講釈を聞いている。
いや、読んでいる。
紅楼夢の殺人事件と平行読みで。

なんで亀…なんて考えてはいけない。
これが歴史上の人物とか、故事とかに繋がってゆくらしいのだから。
中国大陸に棲む「しろいし亀」は日本では京都と沖縄に生息するのみ。
何故にか?

平安の昔、ミーハー貴族がものめずらしげに輸入でもしたのであろう。
ほら、このように歴史を感じることもできる。

ところで、亀の世界も外来種がのさばっているらしく、日本産のすっぽんは貴重すぎてお目にかかれないのだと。
では、やたらお高い薬用のすっぽんの血、とかすっぽんの○○とか、高級料亭で供されるものは、全部洋物だったのだろうか?

なんて、真面目に考え込んでいる自分が悲しかった。
なんですっぽん……。

あ。
ちなみに、すっぽんと言う亀は、欧羅巴には生息していないのだそうだ。
だから、ヨーロッパ人にはとーっても珍しいのだと言う。

ふぅ〜ん。


ISBN:4022559055 単行本 平原 毅 朝日新聞社 1988/09 ¥1,470

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