幻月楼奇譚

2005年2月13日 読書
友人にレンタルしていたのをすっかり忘れていた。
このたび唐突に還ってきて、嗚呼、こんな本もあったな、と読み返している次第。
(8月に一度書いたけど…新しく出あった気分で感想文♪)

時は昭和初期…に果てしなく近い時代。
…って、いつや?

作者曰く。
時代考証苦手なので、何をかいても許される、すなわちなんでもありのファンタジーとして"許してね♪"
ということらしい。

時代が近過ぎると"史学"としては成立しない、という話は聞いているが、漫画も大変だな。
まだまだ"生き証人"がいる時代だから。

幇間というのは太鼓もちのこと。

お座敷を盛り上げる、男性のこと。
時代劇でもよく見かけるアレです。
"男芸者"ともいいます。

味噌屋の若だんなは、当時の常識としてお座敷遊びも日常として愉しんでいるのだが、そこで出会った"訳あり"の太鼓もち与三郎とねんごろになり(笑)幽霊がらみ・人情がらみ・財産相続がらみ・男女の愛憎がらみのさまざまな事件に直面する。
題して「昭和浪漫・お座敷事件簿」とはよくつけたものだとおもう。

人が日常のウサを晴らし、日常を忘れて遊ぶ"お座敷”なのだから、色んなものが溜まってゆくのは…当たり前かも。
今までお座敷に対しては、そういう見方はしたことがなかったけれど、確かに、"業"に深い場所だよねぇ。

神仏信仰を真面目にやるのは、当然なのかもしれない。

ISBN:4199602615 コミック 今 市子 徳間書店 2004/08/25 ¥560

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