潤いのある旅を

2005年2月3日 読書
時間とお財布に大分余裕がある、というのも確かだが。
野上弥生子さんの書く旅行記は、本当に潤いがある。

しっとりと。
繊細。
大胆で。
思い切りよく見切っている。

英国の下宿屋では、古びた館と行き交う英国人たちの生活などにディケンズを思い、イタリアの聖母子像には古代ローマの帝王たちの栄光を垣間見る。

感受性が強くて、でもしっかりと目を開けていて、ために成る。
そう。
知識がないと、これだけの文章は書けないだろうなぁ。

だから、夢のまた夢だけれど、ヴィトンの航海用のばかでかいトランクをもって、時間を思い切り浪費する、潤いのある旅をしたい。
そう思う。

やっぱり、宝籤…かな?

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