すっかり"仙狐"化してしまった白狐魔クン。

今度は鎌倉時代、蒙古襲来に遭遇する。

人は人をなぜ殺そうとするのか。
永遠の謎だ。
今でも判らない。
戦争シーンがリアルすぎて、子供に読ませていいものだろうか?と余計なことを考えもする。

そんな人間たちを遠くで見ながら、元来の好奇心旺盛な心がむくむくと出てきて、人間と関わらずにはいられない。

もともと仙人というのは、感情をもたないものである。
身内が、友人が、とそのいちいちに感情をゆすぶられていては「解脱」なんてできない。
だとすれば、これはやはり仙狐ではなく、魔物なのであろうか?

人に入れ込みすぎる自分に気がついてフッと自嘲する狐。

…それってもう、狐じゃないよなぁ。

ISBN:4037442205 単行本 斉藤 洋 偕成社 1998/06 ¥1,365

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