女房が宇宙を…… ⇒ ⇒ それは言わない約束でしょ?
2004年12月26日 読書
「女房が宇宙を…」と言う本は、NASAへの認識を一新させてくれる。
単に「女房を専門とする医学者ライターのエッセイ」では片付けられない。
そこに面白味があった。
例えば。
*スペースシャトルの帰還時、蚊を追い払いながらじっと我慢で滑走路脇にたつのは乗務員の配偶者のみ。
宇宙から帰って、「最初に目にする」のが、配偶者(だけ)であるという計らい。
残っていた配偶者も、最初に彼等を迎えられるという気配り。
*研究や講演の関連で海外へ行く場合、NASAは予算を切り詰めて、エコノミーしか手配しない。
*その反面、乗務員とその家族にまで支援の係りがしっかり付いてケアーをする。
云々……
ほとんどが日本人には馴染みのないことばかり(当たり前だ。日本独力で有人宇宙船は出せていないのだから)
しかしてその支援の下になる発想が日本人にはあまりにも馴染めない思考・発想であるがゆえに、果たして将来日本が独自の宇宙開発をできるかどうか、女性飛行士をはぐくめるかどうかはとっても疑問に思ったわたしである。
世界的に見て、女性飛行士として旅立った彼女らは、軍人でなければ医師である確率が異常に高い。
というのは、女性としてまた民間人として、社会的に自己を確立しそれなりの仕事をしていると認められるためには、国家資格をもって「比較的男性と方を並べて仕事をしていると思われる」医師にでもなるしかない、そういうことの裏返しなのだと。
うう〜ん。
奥が深い。
考えさせられる考察であった。
そういうことを、飄々とこのダンナさんは綴るのである。
向井千秋さんが言ったという、
「地球に帰ってきて重力のあることを感じたことが一番」
ということ。
「地球は美しい」よりも「地球はひとつ」よりも、そのことが一番感動的だったこと。
行ったことがないわたしたちには及ばない感覚かもしれないが、なんとなく「想像」することは出来る。
地球の偉大さというか。
存在感というか。
きっと、一生経験することのない、こと。
さてさて。
次は大好きなわかぎえふさんのエッセイ。
大阪弁で、どんどん言う。
実に爽快で気持ちの良い人である。
早速「大阪弁でラジオをやったら、"言葉遣いが悪い"との苦情が次々と…」で始まる。
言葉使いか…大阪弁では、確かに不利かも。
別に怒っているわけでも、喧嘩を吹っかけているわけでもないのに、「怖い」といわれるかわいそうな文化圏だからなー。
俺俺詐欺が通用しないというのもむべなるかな。
(「今日中にそんな大金振り込めるか!アホッツ!!」ガチャン!!とやられるらしい…大阪のおばちゃんには)
ISBN:4087471098 文庫 わかぎ えふ 集英社 1999/10 ¥460
単に「女房を専門とする医学者ライターのエッセイ」では片付けられない。
そこに面白味があった。
例えば。
*スペースシャトルの帰還時、蚊を追い払いながらじっと我慢で滑走路脇にたつのは乗務員の配偶者のみ。
宇宙から帰って、「最初に目にする」のが、配偶者(だけ)であるという計らい。
残っていた配偶者も、最初に彼等を迎えられるという気配り。
*研究や講演の関連で海外へ行く場合、NASAは予算を切り詰めて、エコノミーしか手配しない。
*その反面、乗務員とその家族にまで支援の係りがしっかり付いてケアーをする。
云々……
ほとんどが日本人には馴染みのないことばかり(当たり前だ。日本独力で有人宇宙船は出せていないのだから)
しかしてその支援の下になる発想が日本人にはあまりにも馴染めない思考・発想であるがゆえに、果たして将来日本が独自の宇宙開発をできるかどうか、女性飛行士をはぐくめるかどうかはとっても疑問に思ったわたしである。
世界的に見て、女性飛行士として旅立った彼女らは、軍人でなければ医師である確率が異常に高い。
というのは、女性としてまた民間人として、社会的に自己を確立しそれなりの仕事をしていると認められるためには、国家資格をもって「比較的男性と方を並べて仕事をしていると思われる」医師にでもなるしかない、そういうことの裏返しなのだと。
うう〜ん。
奥が深い。
考えさせられる考察であった。
そういうことを、飄々とこのダンナさんは綴るのである。
向井千秋さんが言ったという、
「地球に帰ってきて重力のあることを感じたことが一番」
ということ。
「地球は美しい」よりも「地球はひとつ」よりも、そのことが一番感動的だったこと。
行ったことがないわたしたちには及ばない感覚かもしれないが、なんとなく「想像」することは出来る。
地球の偉大さというか。
存在感というか。
きっと、一生経験することのない、こと。
さてさて。
次は大好きなわかぎえふさんのエッセイ。
大阪弁で、どんどん言う。
実に爽快で気持ちの良い人である。
早速「大阪弁でラジオをやったら、"言葉遣いが悪い"との苦情が次々と…」で始まる。
言葉使いか…大阪弁では、確かに不利かも。
別に怒っているわけでも、喧嘩を吹っかけているわけでもないのに、「怖い」といわれるかわいそうな文化圏だからなー。
俺俺詐欺が通用しないというのもむべなるかな。
(「今日中にそんな大金振り込めるか!アホッツ!!」ガチャン!!とやられるらしい…大阪のおばちゃんには)
ISBN:4087471098 文庫 わかぎ えふ 集英社 1999/10 ¥460
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