やれ。
ようやく下巻だ。

どうにか館の屋内配置図が判り始め、人の関係が判り始めたころあい。

ばらばらに動いていた(かに見える)登場人物も、一つの収束に向かって進み始めた様子。

ただ、くどい。
そう思える節もある。

これがこの作者の個性であるなら、好悪のそれぞれが出てくるから仕方が無い。

しかし、内も外も真っ黒に塗ったくったこの館で、閉じ込められるように生きていたら、はたして人の精神状態はどうなるのだろうか?

純白、あるいはピンクの部屋に閉じ込められると気が狂うとか聞いたけれど。(だから、病室も純白ではなく、アイボリーなのである)

テンポ良く話が進み始め、そして棚上げにされていた謎(?)が解きほぐされてゆく下巻に期待する。

ISBN:4061823892 新書 綾辻 行人 講談社 2004/09/10 ¥1,575

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

日記内を検索