暗黒館の殺人 (上)

2004年10月27日 読書
上下巻で原稿用紙、2,500枚なんだそうだ。
しかも片手で支えて読む、という電車での移動時読書スタイルには尤も不向きな重さと形。

無駄に長いわけではありません。

などと、帯で断っているあたり、自覚はあるらしい…。

この方の本の装丁も、例の"煉瓦本"ぽい。
なんでだ。
推理小説はかくあるべし、とでも?
イメージで売りなさんな。(と言いたくなってしまう)

「館」シリーズは、結構真面目な館の見取り図がつく。
住宅販売(マンション一戸建て問わず)のチラシを見るのが好きな私は、こういう設計図+配置図をみるのがけっこー好き♪

しかし「館」というぐらいだから、セレブである。
「ちっ、いい暮らししてやがる…」
なんて僻みもついつい口をついて出てくるのであった。

舞台は、熊本県の山の中。
其れも尋常ではない山の中だ。
だが、熊本県をあまりド田舎のようにいわれると、そこよりまだ山を越えていかねばならぬ薩摩の国の人々は立つ瀬が無いのではないだろうか…???

JRの民営化で、まっさきに廃線になったK県。
この郵政民営化で、恐々としているのもこの県である。
(都会生まれの権力者には、とてもともて"想像"はできまい。トップに立つならば、"想像"するのも仕事だし、資質を問われるところだとおもうが)

……推理小説を、楽しみましょう。

ISBN:4061823884 新書 綾辻 行人 講談社 2004/09/10 ¥1,575

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

日記内を検索