「トマス・キッド」と併行して読み始めた本。
大爆笑できる一冊!

こんな面白い本があるなんて…!

もともとインターネットを通じて募集した、「日本はこうあるハズ」という意見を集約し、より普遍的と思われた意見をまとめて作られた、貴方と私の日本列島改造地図
大昔、そういう名前(「日本列島改造論」)の政策で、日本国中津々浦々まで土地を投機の対象にして高騰させ、日本人が持ち家を買うことを不可能にした政治家がいたが、この本は、日本国中津々浦々まで、余すことなく笑われているぞ

何処もかしこも笑えるので、引用を出すのが難しいぐらいだ。
第1回「岐阜の水難」
島根と鳥取、滋賀と岐阜県等、どっちがどっちかよくわからない県の統合が進んだ。岐阜は滋賀に統合されたが、のちに滋賀はすべて琵琶湖となってしまったため、結果、岐阜もすべて琵琶湖になってしまった。

酷い話である。
こうなったら、故郷を守るためには、知名度を上げるしかないと思われる。
「なに、それ、しらな〜い」
が最大の敵なのだ。
そう。
意外や意外、まともな対応策ではないか。
第1回では、他に、「京都が日本海に面しているのは意外」だとして(あんまりだ〜)、
京都の海岸沿いは兵庫県になりました。結果、名所「天橋立」は兵庫県に属することになりました。

と言う。
この兵庫県の運命もなかなか数奇なもので、
「兵庫県は知らないが神戸なら知っている」というコメントにより、「兵庫県は神戸県に改名されました。」

と続き、
中国地方そもそもの存在間の薄さを武器に領土を広げていた神戸。(注:この時点で岡山と京都府の北部を併合している)しかし、領土の北方が日本海に達すると一変。
第4回「神戸のプライド」では、
「神戸は日本海に面しているほどダサくない」等の、わけのわからない意見におされ、北方の領土を兵庫に譲った。一方、神戸人と違い兵庫人は「わーい」と素直に喜んでいた。

等々……。

"カタカナ"のイメージだからと、県名をカタカナに、
影が薄いと、消え入りそうな薄い色に、
寺は京都にあるものだから、と法隆寺が京都に立ち、
神戸に城のイメージは無いと、その周りだけ姫路になり、
千葉は全土が"ディズニーランド"と改名し、
北海道にはムツゴロウ王国が広大な領土を占め……

この調子で、県は消え、とんでもないところに飛ばされ、ヘンな名前に改名されて、もう無茶苦茶な日本地図が出来上がるという按配だ。
だが…これが「今時の日本人」の考える、認識している、現状の日本だと思えば、あながち偽造ともいえない。
「そのように思われている」わけなのだから。
だいいち、財政上止むに止まれぬ統合なら、日本各地で現在大流行ではないか。

さあ、貴方の故郷は、最後まで守れるだろうか???(笑)

いや〜大爆笑!

こーゆーバカは大好きだなぁ。

ISBN:4774121258 単行本 一刀 技術評論社 2004/09 ¥1,134

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