スペイン映画・ケルトの森・中国五行思想・宮沢賢治。
「となりのトトロ」「ナウシカ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」。
それぞれがそれぞれに対応する。
そういわれて、
ああなるほど、といえるか。
え?と首を捻るか。
人間を自然のうちの一つと捉えるケルトの思想・五行の思想・日本古代は当然だったアニミズム。
砂漠の宗教として唯一絶対神を作り出さざるを得なかったキリスト教では、人間と自然は対等の関係ではありえない。
あってはならない。
ここだけ読んで誤解をせぬように、孫引きで、文章の一部分であることを了承されたい。
宮崎氏が述べる言葉を、本の著者はこう解く。
映画を見る前と見た後で段差がある。
映画を見たことで何かを掴んで、人間成長を果たして映画館を後にすることが出来る。
そうあるべきだ。
私も宮崎アニメのファンである。
ただし盲目的な、無条件で"好き"というファンではない。
物足りないと感じることも多々ある。
よく意味がわからない、意図が見えてこないと感じた作品もある。
特に、「耳をすませば」などは、その年代にぴったりと合う人間でなければ、あの微妙なニュアンスは汲み取れない。
単なる懐古趣味の映画としか映らない。
「紅の豚」しかり。
雰囲気が変わっている、おしゃれ、レトロ趣味。
では無いのだろうが、戦争に反対して、豚になってしまうぐらい反対して…それ以上のものを汲み取れないし受け取れない。
中途半端に終わっている映画、というのが正直な感想である。
そういうことすべてが、口惜しい。
だからこそ、上記のように映画はあるべきだという宮崎アニメの凄さを、この本で味わっていけるかどうか…たのしみである。
ISBN:4106100797 新書 青井 汎 新潮社 2004/08 ¥714
「となりのトトロ」「ナウシカ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」。
それぞれがそれぞれに対応する。
そういわれて、
ああなるほど、といえるか。
え?と首を捻るか。
人間を自然のうちの一つと捉えるケルトの思想・五行の思想・日本古代は当然だったアニミズム。
砂漠の宗教として唯一絶対神を作り出さざるを得なかったキリスト教では、人間と自然は対等の関係ではありえない。
あってはならない。
通俗作品は、軽薄であっても心情あふれていなければならないと思う。入り口は低くて広くて、誰でも入れるが、出口は高く浄化されていなければならない。
ぼくはディズニーの映画がキライだ。入り口と出口が同じ低さと広さで並んでいる。ぼくには観客蔑視としか思えないのである。
ここだけ読んで誤解をせぬように、孫引きで、文章の一部分であることを了承されたい。
宮崎氏が述べる言葉を、本の著者はこう解く。
映画を見る前と見た後で段差がある。
映画を見たことで何かを掴んで、人間成長を果たして映画館を後にすることが出来る。
そうあるべきだ。
私も宮崎アニメのファンである。
ただし盲目的な、無条件で"好き"というファンではない。
物足りないと感じることも多々ある。
よく意味がわからない、意図が見えてこないと感じた作品もある。
特に、「耳をすませば」などは、その年代にぴったりと合う人間でなければ、あの微妙なニュアンスは汲み取れない。
単なる懐古趣味の映画としか映らない。
「紅の豚」しかり。
雰囲気が変わっている、おしゃれ、レトロ趣味。
では無いのだろうが、戦争に反対して、豚になってしまうぐらい反対して…それ以上のものを汲み取れないし受け取れない。
中途半端に終わっている映画、というのが正直な感想である。
そういうことすべてが、口惜しい。
だからこそ、上記のように映画はあるべきだという宮崎アニメの凄さを、この本で味わっていけるかどうか…たのしみである。
ISBN:4106100797 新書 青井 汎 新潮社 2004/08 ¥714
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