久しぶりの…というか、そうでもないというか。
そういや、中途半端に気になるところで終わっていたんだ、前刊は。
ということに、本を手にして初めて気がつく始末である。

久々の軽快な口調とリズム溢れる文体に、日ごろのうさも晴れようというもの。
そう思って取り掛かったら…また、待たされるのね〜。

おまけにおまけの「セミニョール大活躍・君はギーゼラの正体を見てしまったのかあぁぁぁぁ!」の短編は、ちゃっかり既読だったし…読むところが少なくて、とっても寂しい。

実は先日から、佐藤賢一氏の本を読み始めていたので、あまりのギャップに驚いている。
悪い意味ではなく、軽い。
足が軽い、というか。

佐藤氏の、重苦しい、坂道を一歩一歩登る、自分をじっくり省みつつ、ちょっとづつしか先に進めないような、まるで徳川家康のような文章と物語に腰まで浸かっていた身としては、あまりに軽すぎて、空中浮遊してしまいそうだ。
ああ、気持ちの良いこと。

ISBN:404445213X 文庫 松本 テマリ 角川書店 2004/09/28 ¥460

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