昔、朧なる男ありけり
2004年9月4日 読書
某ゲームのキャラ設定で有名な漫画家…の、古い作品である。
和風が好きで、着物が好きで、「むかしむかし…」で始まる日本昔話が大好きなんだろう、この作者は。
ということがよく判る一冊。
ひとつひとつ読みきりを集めて、なおかつ、時系列的に物語が並ぶ、というカタチを取っている。
物語の数は3つ。
そしてそれとは縁(えん)も縁(ゆかり)もない話を二つ。
戦国時代の話。
そして、昭和の初め(戦前)から先ごろまで続く話。
それも"妖かし"が満載で、なんとなく生ぬるい風が吹いてきそうで、暢気な日本の風景がよく表現されていて、すばらしい。
特に、鬼の娘と山で人を襲う○○の妖かしの話は秀逸。
(特に○○の話がよい)
ともすれば、白っぽい(書き込みがない)などと陰口をたたかれる作者の絵であるが、そこがまた"空の色を問う"かのようになにやら色彩が見えてくるから不思議である。
朧とよばれる主人公(?)の、暢気な平安朝風の、暢気な精神構造は、今の我々には薬かも。
ISBN:4592175980 コミック 水野 十子 白泉社 2002/07/05 ¥410
和風が好きで、着物が好きで、「むかしむかし…」で始まる日本昔話が大好きなんだろう、この作者は。
ということがよく判る一冊。
ひとつひとつ読みきりを集めて、なおかつ、時系列的に物語が並ぶ、というカタチを取っている。
物語の数は3つ。
そしてそれとは縁(えん)も縁(ゆかり)もない話を二つ。
戦国時代の話。
そして、昭和の初め(戦前)から先ごろまで続く話。
それも"妖かし"が満載で、なんとなく生ぬるい風が吹いてきそうで、暢気な日本の風景がよく表現されていて、すばらしい。
特に、鬼の娘と山で人を襲う○○の妖かしの話は秀逸。
(特に○○の話がよい)
ともすれば、白っぽい(書き込みがない)などと陰口をたたかれる作者の絵であるが、そこがまた"空の色を問う"かのようになにやら色彩が見えてくるから不思議である。
朧とよばれる主人公(?)の、暢気な平安朝風の、暢気な精神構造は、今の我々には薬かも。
ISBN:4592175980 コミック 水野 十子 白泉社 2002/07/05 ¥410
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