怪・力・乱・神クワン 1 〜3
2004年8月27日 読書
幻想水滸伝3の漫画を描いている作家が、オリジナルで書いているというので興味を覚え、ようやくこのたび入手する。
既刊の3冊を読んでの読後感。
面白い。
変わっている。
すごい個性。
もっと早く買えばよかった。
時代は、中国・後漢の末期。
霊帝といえば、三国志ファンにはもうわかるはず。
世は麻の如く乱れ、妖魔が人を惑わし喰らい、世界を滅ぼさんとする。
そんな時代。
自分が何者なのか、何をしようというのか、それすら判らぬ一人の少年が出現する。
すべての記憶を、すなわち己の半身を失いしその少年をクワンと名づけたのは、伝説の仙人・于吉。
"やもめ"と言う意味なんだそうだ…
子供とは思えぬ怪力。
妖魔を喰らう摩訶不思議な力。
次々と出現する妖魔たち…というか、"虫"の比重が高いので、ちょっとイヤなんだけど。
もう一つの三国志…なんて煽り文句があほらしく思えるほど、独自性の強い、先の楽しみな一冊である。
もう既に一人、出てきてしまってはいるが、いや〜劉備とか関羽とか張飛のみならず、あの白羽扇のお方とかでも、別に出なくていいやと思えてしまうからなぁ。
ちなみに"怪・力・乱・神"は、孔子が「論語」で、”語らず”と挙げた四つのもの。
語らない、というか語るべきではない、というか。
人の身が触れるなと言うことであろうと思う。
中国の語彙が多いので、巻尾に簡単な解説付。
丁寧である。
親切である。
しかし訳で一番笑えたのは、
を訳して、
と訳している。
大爆笑であった。
ISBN:4840104824 コミック 志水 アキ メディアファクトリー 2003/02/22 ¥540
既刊の3冊を読んでの読後感。
面白い。
変わっている。
すごい個性。
もっと早く買えばよかった。
時代は、中国・後漢の末期。
霊帝といえば、三国志ファンにはもうわかるはず。
世は麻の如く乱れ、妖魔が人を惑わし喰らい、世界を滅ぼさんとする。
そんな時代。
自分が何者なのか、何をしようというのか、それすら判らぬ一人の少年が出現する。
すべての記憶を、すなわち己の半身を失いしその少年をクワンと名づけたのは、伝説の仙人・于吉。
"やもめ"と言う意味なんだそうだ…
子供とは思えぬ怪力。
妖魔を喰らう摩訶不思議な力。
次々と出現する妖魔たち…というか、"虫"の比重が高いので、ちょっとイヤなんだけど。
もう一つの三国志…なんて煽り文句があほらしく思えるほど、独自性の強い、先の楽しみな一冊である。
もう既に一人、出てきてしまってはいるが、いや〜劉備とか関羽とか張飛のみならず、あの白羽扇のお方とかでも、別に出なくていいやと思えてしまうからなぁ。
ちなみに"怪・力・乱・神"は、孔子が「論語」で、”語らず”と挙げた四つのもの。
語らない、というか語るべきではない、というか。
人の身が触れるなと言うことであろうと思う。
中国の語彙が多いので、巻尾に簡単な解説付。
丁寧である。
親切である。
しかし訳で一番笑えたのは、
世に居て一に何ぞ同じからざるや
天人供物を食らえども 貧人余物を食らうのみ
貧賎は亦た 何ぞいたましき
を訳して、
人間ってのは皆同じじゃないのかよ
天に住む人は供物を食らうのに 貧しき人はその余り物を食らう
ああ貧乏ってのはつらいよね
と訳している。
大爆笑であった。
ISBN:4840104824 コミック 志水 アキ メディアファクトリー 2003/02/22 ¥540
コメント