第三部である。
叉戦だ…って当たり前か、"戦記"なんだから。
だが、似たような戦の繰り返しは読者に退屈感を持たせてしまう。
どのように必然性があって、戦になだれ込むのか。そして其れをどのように決着つけるのか。
作者の腕の見せ所だ。
たのしみである。

ヒロイン自体が人外のものみたいなもんだから仕方がないけれど、その手の"超常現象"的なものは濫発してほしくない。
せいぜい魔法街のば〜さんぐらいで抑えといてもらったほうが、生身の人間が四苦八苦する物語のほうが、はるかに読みやすい。
(最後の最後に超常現象で締めくくられると、だまされた気分になる)

あと。
時々だが、人の思考の流れについてゆけないところがある。
「なぜ?」
と思ってしまう時が…時々。
納得いかないのは私の頭が固いせいか?
ご都合主義に傾いているわけではないことを祈るのみ。

それにしても、睡眠剤代わりに読み始めると、目が覚めてしまう(覚醒剤か?)になってしまう、実に困った本である。

ISBN:412204393X 文庫 茅田 砂胡 中央公論新社 2004/07 ¥680

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