負傷しないことは得なのか損なのか
2004年7月14日 読書海洋小説を読む。
一つの戦闘で清算される肉屋の勘定書き(=死者・負傷者の数)は、なるたけ多いほうが陸上の安逸な環境で戦闘を眺めているお偉方に訴える力が強いのだと、それは非常にばかげていることだという記述が目に付く。
我々の感覚で言えば、それは至極尤もなことである。
が、現場にいない"対岸の火事を見る方々"の思考は、"年金を心配しなくて良い永田町の方々"の思考に通じるものがあるらしい。
オーブリーは、負傷しない。
いや。負傷はするが、騒ぎ立てないって言うか、目立たない。
ただ黙々と作戦を続け、艦を走らせ、勝利をもぎ取るだけなのだ。
パフォーマンスが少ないのか?
淡々とした行動で、果敢な作戦も綴られているのでは、読者もよくよく目を凝らせていないとたいしたヒーローではないと間違った判断を下しそうである。
その分ドクターが酷い目にあっているような気も…
J・Aは人一倍丈夫なのか?
いやいや、きっとJ・Aは、肉体的ではなく精神的に傷つけられ打ちのめされているのだな、うん。
ドンパチのさほど派手ではない、珍しい海洋冒険小説である。
一つの戦闘で清算される肉屋の勘定書き(=死者・負傷者の数)は、なるたけ多いほうが陸上の安逸な環境で戦闘を眺めているお偉方に訴える力が強いのだと、それは非常にばかげていることだという記述が目に付く。
我々の感覚で言えば、それは至極尤もなことである。
が、現場にいない"対岸の火事を見る方々"の思考は、"年金を心配しなくて良い永田町の方々"の思考に通じるものがあるらしい。
オーブリーは、負傷しない。
いや。負傷はするが、騒ぎ立てないって言うか、目立たない。
ただ黙々と作戦を続け、艦を走らせ、勝利をもぎ取るだけなのだ。
パフォーマンスが少ないのか?
淡々とした行動で、果敢な作戦も綴られているのでは、読者もよくよく目を凝らせていないとたいしたヒーローではないと間違った判断を下しそうである。
その分ドクターが酷い目にあっているような気も…
J・Aは人一倍丈夫なのか?
いやいや、きっとJ・Aは、肉体的ではなく精神的に傷つけられ打ちのめされているのだな、うん。
ドンパチのさほど派手ではない、珍しい海洋冒険小説である。
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