第一部も最終巻にたどり着いてしまった…。

面白いので早い早い。
一日一殺。もとえ、一冊。(叉同じギャグを…)

語り口調が柔らかい・甘いと思っていたら、もともと対象年齢がそんなに高くはないのだと言われる。
確かに。
小学生や中学生が、眉間にしわを寄せて歴史の不条理とか冷酷さとか、所詮運不運が人の運命を分けてしまうとか、そんな夢のない発想をされては困る。

夢を見ようよ、夢を。
とういうことで、この小説は矢張り面白いのであった。

ところで。
この小説中に大きな問題として出てくる、王様の出生。
だがそのことに、それほどに、拘る必要があるのか?

「銀河英雄伝説」を著した田中芳樹という作家に、「アルスラーン戦記」という小説がある。
実は、ここでも王太子の継承問題が表面化してくるのだが、あっという間に沈静化する…というか、そんなことたいした問題じゃない、までトーンダウンしてしまう。
登場人物たちは、
「実力で神に認められて、王位につけば問題はない」
「所詮歴史はそれを繰り返してきたのだ」
そのようなことをのたまうのである。

確かに。
その通り。
時間がたてば、時代が過ぎれば、そんなものは問題でもなんでもない。
なり上がりが老舗に変わるのに、100年3代もあればどーにかなりそうである。

ISBN:4122041910 文庫 茅田 砂胡 中央公論新社 2003/04/24 ¥680

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