雷鳴の中でも

2004年6月23日 読書
ジョン・ディクスン・カー著。
思うんだけど、翻訳本のとき、訳者の名前しか出ないから、著者をこっちで書かないと、あたかも日本人の作品のように思える。
いや。
書くほう(私)はいいんだけど、誰かが興味をもって検索するときやりにくかろうなぁ…と思うんだけど?

「仮面舞踏会」はそこそこ意外な犯人像で、面白く読めた。
メリハリがあるからか。
この作者、芸術・文芸面で著名人を並べるのが好きなのは判ったが…わけわかんなくなりそうだ。
というか、こっちの視点が変なところへそれてしまう。
おかしなところを気にするようになってしまう。
自分の知らない端役が出るたびに、「この人はどんな有名人なんだ?!」とビビってしまう(自分が知らないのを無知ゆえのものと考えて焦るのだ)のであった。

だから、ほどほどにしてくれ〜。
それともこれは読者の推理を妨害する罠なのだろうか。

で、「仮面舞踏会」につづき、次の作品である。
今度は第二次世界大戦後のスイスが舞台。
カーの作品では歴史がかったミステリーが好きなのでちょっと期待する。
ヒトラーの、例の山荘"鷹の巣城"での殺人事件である。
当時底に滞在(招待)された英国人以外、(当たり前だが)ヒトラー以下、証人は皆この世にいないので、さて事件をどのように解くのか。
半分以上読んでいるのに、いまだに検討がつかない…のが楽しみ。
さて、どのように料理をしているのか。

ISBN:415070354X 文庫 永来 重明 早川書房 1979/12 ¥735

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