きもの365日

2004年6月19日 読書
群ようこ、という作家の作品を過去に読んだのは二冊のみ。
矢張りエッセイであった。
それはご自分の、青春時代のこと、家族のことなどを語る、抱腹絶倒…までは行かないものの、結構笑える内容だった。
今回、友人からお借りしたのはこれ。

365日きもの日記。
頑張って、毎日着物を着て暮らそう、という作者の意気込みと、着物をどのように工夫してきるか、仕事をしながらリラックスしながら着物と過ごすか…
そんなこんなの独り言を綴っている。

着物って、台所仕事と同じで、"どんどん新しいのを買ってこなすのは誰でも出来る"ということらしい。
"あるもので工夫する"ことが大変であり、技であり、何よりも着物を着る上での"王道"であるようだ。

私は着物を着ないので(というかお腹を手術して以来、締めるものは駄目なので)専門用語の羅列には舌を巻いたり舌を打ったりではあるが、そういう"心意気"のようなものにはなんとなく共感するし、うなづきもできる。

着物を着ない私も、着物の話を聞くのは好きなので、着物を着なくても十分楽しめる本であろう。
専門用語は無理に拾おうとせず、雰囲気だけ掴んで流し読みすればよいと思う。
十分状況は理解できる。

あ、そうか。
着るよ、着物。
手術直後、特にお腹の手術の後は、着物(浴衣)がベストなんである。
処置をするのに何かと便利なんで。
前をぱっと開けるだけだからね。寝たきりの人にはこれが一番。
そういう意味なら嫌ってほど着たわな〜。

追伸

とかいいつつ…後半部分は飛ばし読みしました。
着物や小物の写真などは十分堪能したけれど、専門的な細かい描写は…こんがらがってきてしまったので。ああ残念。でも毎日着物を着る!そう決めて頑張った著者に拍手。それほど力んで着るものではなく、好きで着ているのだと彼女は言うが…いやいやコンジョー要るでしょう。
「洋服・着物に関わらず、おしゃれは我慢から始まる」と言う言葉は至言だと思う。


ISBN:4087477002 文庫 群 ようこ 集英社 2004/05 ¥880

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