経と緯と

2004年5月31日 読書
一人一殺…ならぬ、一日一冊。
そんなリズムで「ブギーポップ」を楽しんでいる。

人間関係が縦糸(経)と横糸(緯)が絡み合い形を成してゆくように進むストーリー。しかしその糸は、なんのためらいもなく途中でぶちぶちと乱暴に断ち切られてゆくので、読み手は精神的には非常に不安定なまま、物語を辿ることになる。
それがこの「ブギーポップ」の不可思議な魅力であり、読み方なのだろうか。
この作家の場合、状況説明や言葉遣いに「?」とおもうところも多々あるのだが、そういう些細なものを気にしなくさせる妙〜なバランスがあったりする、この作品。

(ホンマに次から次へと…よう死ぬな)

プラスプラスプラス…とあり、突如マイナスマイナスマイナスと続く。
イコールの後ろに残るのはなんなのか。

経と緯と、織り成すものが結構たのしみだったりする。

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