今回読んだのは第2巻…なんだが、画像が無いので1巻を提示してみた。
見た目が命の漫画だもんな。

さて。
作者の成田美奈子が嵌まっている、というだけあって力の入れようが違う。
日本人なのに良くは知らない"能"の世界を、漫画とはいえ「おもしろいやん」と思わせられるほどによく書き込み、見せる力は流石である。

「みきとユーティ」だったっけ?
この人のデビューは。
高校を卒業したばかりと聞いていたので、なんともはや、ものすごい漫画家が出てきたものだと感心したものだった。
で、高校在学中のカラー原稿とやらも見た。
簡単な画集に入っていたのだ。
絵も凄かった。
が、素人時代の、高校生時代の絵を、商品化してしまえるということのほうが、ずっとずっと凄かったということだ。

狂言は結構ブームなんで(誰のせいとは言わないが)、そこそこ知っている人も多い。
何しろ、筋が分かりやすいし、笑える。(←これは大きい)
だから受け入れやすいのだろう。
能は、わからん。一言で言えば。

まず、
何を言っているのやら。
何をしているのやら。
その約束事って何?

そんなこんなで最初の一歩が…なかなかなんである。
そういう難物にも対処できる漫画家さんである。
でもって、こちらももともとは日本生まれの日本人なので、着物や和風は嫌いじゃない。
DNAにしっかりとサムラ……おっと、ちゃうちゃう、胴長短足鼻ぺチャ日本人の特性は刻まれている。
だから、ウキウキしてしまう。

(見てる分には)着物っていいなぁ…と、うっとりし、
(読んでる分には)お能って面白いなぁ……と、感心する。

ちなみに私が見たお能は二つ。そのうち一つはとっくに忘却の彼方で、もうひとつは「葵上」だった。
六条御息所が迫力だった。
「怖い」
という印象だけが残っているんだけれど…。

ISBN:4592174410 コミック 成田 美名子 白泉社 2003/07/05 ¥410

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