気分転換に「新撰組本」を読む。
これもコミック。

岩崎陽子と言う漫画家さんの本は、まともに読んだのは安倍晴明
のことを描いた「王都妖奇譚」という漫画だけだった。
それも途中で放り出した記憶がある。なにせラストを覚えてないのだ。(それともまだ続いている?)

文庫サイズでやたら漫画が出版されている。
おく所もないだろうからとの、出版社の好意なのか。
昔の漫画が多く復刻されている点も、ファンとしてはありがたい。
だが…値段が高すぎやしないかい?と言いたい。
ただ一言ね。
それだけ。

現在、NHK大河ドラマのお陰で、新撰組関連の物品が沢山出回っている。
復刻もする。
非常に嬉しい。

復刻の多い秋田文庫。
この漫画もその一つなのだろうか?
この科白からでも、いかに私がこの漫画家の作品から離れていたかが分かるというものだ。

ところで。
岩崎氏の絵は、皆、ガタイが良い。
骨太である。
ごつい。
ぶつかったらゴンッ!とか言いそうである。

細腰の、白皙の美青年なんかはまかり間違っても出てこない。
でも、いかに小柄な日本人とはいえ、男なんだし、侍なんだし、肉体労働者(?)なんだし、ガタイがよくても当然である。

で、そういう骨太の男たちがギャグもやり、ボケもやり、血みどろの戦いもする。
そういや、安倍晴明のときも、結構血みどろどろどろの戦いをやらかしていたな…。
すまして印を結んで、言霊で生者と死者を操って済んでいたわけではなかった。

あまりに肉感的な描写が、好き嫌いをはっきり分けてしまう漫画家なのかもしれないと思う。

ついでに言うなら、麗しき女性陣も、結構骨太が多いように見受けられる。
や、別にいいのだけど。

幕末頃の日本男性の平均身長は156〜158?だと聞いたので、それにしては…あ! 単に比較の問題か。

ストーリーは結構読ませるのだけど、そんな男たちについてゆく読者も結構リキが入る。
知らないうちに、熱い戦いに巻き込まれてしまう。

そしてあるときはっと我に返り、"もうついてゆけないわ"と思わせてしまうのかもしれない。
ほどほど、をしらん作家なのかも。

「新選組異録無頼」の主役は、斎藤一。
彼と試衛館の面々が絡む。
特に同年の沖田を絡ませての描写が進んでゆくが、その辺は読者の願いを意識してのことか?
憎まれ役の芹沢鴨もけっこー長いこと頑張って出演しているのが珍しい。

話の内容は、いきなり超能力者は出るわ、幽霊は出るわで相変わらず安倍晴明が抜けてない?と思わせつつ、そのうち幽霊ごときはこっちのほうが慣れてしまった。
7月に3巻が出るそうな。
ちょっと楽しみ。


ISBN:4253177670 文庫 岩崎 陽子 秋田書店 2004/05 ¥690

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