以前読んだ、ロシア語通訳の米原万里さんの「魔女の1ダース」にも冒頭の部分で崩壊後のロシアに行って魔術師を自称する一団に出会う、という話があった。
そこからその本の題名「魔女の1ダース」が生まれたいきさつである。
しかし、その魔術師・魔女たちが何をするかといえば、

当たらない予言
当たらない透視
当たらない呪い
……

思わず笑っちゃう?
しかしそれは、私たちが頭の中で描く、現代魔術そのものの姿ではなかろうか。
実際、そこにいたロシア人は頭から彼等を魔術を信じきっていたという。

で、今読んでいる「生活大国イギリスの知られざる習慣」と言う本にも、魔術師や魔女について出てきた。
出てきて吃驚した。

さすが、幽霊保険(幽霊が原因で〜吃驚して怪談から落ちて怪我をしたとか)が成立する国だけのことはある。

ケルトの精神(ほぼアニミズムみたいなもの。自然治癒力とか呪いとか)を追い求め崇拝する国民性だけのことはある。

1951年に禁止された法律。
それは、魔術禁止令。

ちょっと待て。

それって……まさかと思うけど、近世までひそかに続いた魔女裁判の名残か?
禁止令が廃止されたことに驚くのではない。
禁止令が、マジで、そんな法律があったことに驚いたのだよ、私は。

丑の刻参り禁止令。
願掛けお百度禁止令。
こっくりさん禁止令。
…そのノリではなかろうか?

宇宙にはバランスを保つ力が存在している。力を悪事のために使えば、10倍になって自分に戻ってくる

論理に従って、
現代の欧米で活動する真の魔術師は、自分たちの立場は中立的で善でも悪でもなく、その力はまっとうな目的のために使うのだと語る。

のだと。

悪でもなく…はいいけど、善でもないんですか?
これらもまた、スピリチュアルな捕らえ方。
人間を心で支える、しっかりと支える地球の、自然の力ということなのだろうか。
意外にこういうことって、こういう思考法って、人間の"命の力"になるもんなんだ。

それは確か。

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