幻想水滸伝3-運命の継承者 1 (1)

今更なんだけれど、こんな漫画を買ってしまった。
それも全6巻中3巻のみ…なんて中途半端な。

3通りの主役を決められるゲームで、まだ1通りしか試していないのだけれど、そのエンディングを見た後も、しんどいのでそのままに放置している。
何がしんどいって、テーマがさ。

人間関係も。
嘗ての仲間がしっかり敵に回っている…のはよくある話。でも、当時の仇敵と手を組むのは、あまりに節操がないというものだよ。（ここ。単なる敵ではなく"仇敵"というところに注意）
敵の敵は味方…というのはこの場合節度がなさ過ぎる。

それと、どうしようもないほどの理不尽な国際関係を舞台に引っ張り出しておきながら、その始末の仕方が腑に落ちぬ。
それに、必然性が感じられないと納得できるものではない。
たかがゲーム。
されどゲーム。

誰も救われないゲームはしんどいだけだ。
そういうものは、映画や本など、黙って座視していても目の前を通り過ぎてゆく、"物語"でやってもらわないとね。
自分で切り開いてゆくゲーム上でやられると、理不尽さに怒り狂う。
うっとしいし。
後味が悪いのもいやだし。

ゲームでウラを作るのもほどほどに。
一番いいのは勧善懲悪。
仕事や世間のしがらみのストレスを発散するためにゲームをするならなおさらの事。
やってみて「すっとしたー」といえない代物はたちが悪い。

そも、スライムにドラマを作る気になるか？
経験値とレアグッズ稼ぎ意外に何の意味をもたせるのか？
そこまでやると…辛いだけです。

もっとも。
3に関しては、1と2が上昇気流にのっていたから、期待ばかりが大きくなったのも問題だったかもしれない。
だから酷評は不公平なのかもしれない。
万が一、その気になったら再トライして認識を変えさせてくれれば上々である。

そういいつつも、4はしっかり先行予約♪
何と言っても舞台が"海"だ。
船が出るぞ〜海が出るぞ〜。

それだけでももういいかな、と。
私もまた、懲りない面々の一人である。

ちなみに。
文句をつらつら述べてきたが、あくまでもこれはゲームの話。
この漫画、まあまあ、かな。もう少し絵を丁寧に書いてくれれば満点なんだが。
ま〜好みの問題もあるか〜。

ISBN:4840104646 コミック 志水 アキ メディアファクトリー 2002/09/21 ￥700