江戸も末期の19世紀半ば。
西洋列強に無理難題押し付けられ、迫力(圧力)負けして開国に踏み切った江戸幕府の命脈は既に尽きていた。

尽きていた…のに戊辰戦争で徹底的に痛め付けられちゃったわけだ。
薩長土肥といわれた、所謂維新の推進藩にね。
革命後の勢力争い・権力争いは既に始まっていたのだろうが、その時、貴方の故郷の藩主は…どうしていた?どういう態度をとりましたか?

そういうことを追求してゆく本である。
そんなこと、意外に知らないもんだから。いや、知りたいと思うほうが珍しいから。

副題の
「うちの殿さまは何をした?」
と問われれば、知りたくなりません?

帯の宣伝文句が
「あなたの故郷の殿さまは、バカ殿か?名君か?」
なんて書いてある。
確かめたくなりません?

日の出の勢いの新勢力・尊皇攘夷軍につくか、こういうときこそ長年の恩義に報いるべく、賊軍と貶められた幕府軍に忠誠を尽くすか。
う〜ん、どうしたんだろうねぇ。
と私が暢気なのは、京都(市内)には、お殿様はおらんかったからである。

所司代がおっただけだ。お城もないしな。(二条城は将軍上京時の行在所でしかない)
他人事だから、暢気なんである。

ISBN:4334032419 新書 八幡和郎 光文社 2004/03/17 ¥893

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