「マルグリット・ド・ヴァロワ」をまだ読んでいる。
読んでいて思った。
いや、思い出した。
以前ボースンさまにお借りした「アンジェリーク」と言う小説のことを。
宝塚で煌びやかに演じられたし、木原敏江が長編漫画で描いているし、今更くどくど述べることもないと思うが、時代は「マルグリット・ド・ヴァロワ」の夫であったアンリ4世のヴァロア朝の初期。
王さんの言うことを聞かないフランス南部の大貴族ペイラック伯爵が、大金持ちの上に男前で芸術に造詣が深いということから王さまの嫉妬を買い(いや、もっと深遠な理由もあったのだが)、大陰謀の犠牲となって十字架にかけられる。あはれ残された寡婦のアンジェリークの冒険が此処から始まる…。
てな内容で、17世紀という時代性か「カルチェ・ラタン」に見るような、(当時の)カソリックの性格ゆえなのか、奔放に、悪く言えば好き勝手に生きる「高貴な女」が目立つのだ。
アンジェリークはカソリックで貴族の令嬢で、その性格、考え方にぎょっとすることも多々あった。
なにより彼女が逃亡生活の中でプロテスタントの一家の女中に身をやつしたとき、その生活や思想信条のあまりの違いに、読んでるこちらまでが吃驚するほどだった。
このマルグリットもそう。夫であるアンリ4世がもともとプロテスタントで謹厳実直清貧結構の、悪く言えば野蛮で野暮で楽しみを知らない性格と生活だったものだから上手くいくはずがない。
ま、この夫婦はどっちもどっちで互いの浮気を無視するどころか煽る傾向があったからカソリックもプロテスタントもどちらもどちらか。
宗教談義は苦手なのでこれ以上は突っ込まない(いや、突っ込めない)が、恋多き女たちは自分に素直に人生を生きただけの人間であったのかもしれない。
これは、私には到底無理。
なぜなら、そんな体力・気力(精神力)を持ち合わせていないから。
それだけの気力と迫力をもっていたからこそ、内面からも輝いて「美女」の名をほしいままにしたのかもしれない。
察するところ、美女の条件は、何よりも気迫かな…
マルグリット・ド・ヴァロワが腎臓結石で62歳で亡くなったとき、彼女の傍らにはヴィラールなる若い恋人が付き添っていたという。
最後まで、人生の最後まで、彼女は美貌の王妃であり続けたのである。
読んでいて思った。
いや、思い出した。
以前ボースンさまにお借りした「アンジェリーク」と言う小説のことを。
宝塚で煌びやかに演じられたし、木原敏江が長編漫画で描いているし、今更くどくど述べることもないと思うが、時代は「マルグリット・ド・ヴァロワ」の夫であったアンリ4世のヴァロア朝の初期。
王さんの言うことを聞かないフランス南部の大貴族ペイラック伯爵が、大金持ちの上に男前で芸術に造詣が深いということから王さまの嫉妬を買い(いや、もっと深遠な理由もあったのだが)、大陰謀の犠牲となって十字架にかけられる。あはれ残された寡婦のアンジェリークの冒険が此処から始まる…。
てな内容で、17世紀という時代性か「カルチェ・ラタン」に見るような、(当時の)カソリックの性格ゆえなのか、奔放に、悪く言えば好き勝手に生きる「高貴な女」が目立つのだ。
アンジェリークはカソリックで貴族の令嬢で、その性格、考え方にぎょっとすることも多々あった。
なにより彼女が逃亡生活の中でプロテスタントの一家の女中に身をやつしたとき、その生活や思想信条のあまりの違いに、読んでるこちらまでが吃驚するほどだった。
このマルグリットもそう。夫であるアンリ4世がもともとプロテスタントで謹厳実直清貧結構の、悪く言えば野蛮で野暮で楽しみを知らない性格と生活だったものだから上手くいくはずがない。
ま、この夫婦はどっちもどっちで互いの浮気を無視するどころか煽る傾向があったからカソリックもプロテスタントもどちらもどちらか。
宗教談義は苦手なのでこれ以上は突っ込まない(いや、突っ込めない)が、恋多き女たちは自分に素直に人生を生きただけの人間であったのかもしれない。
これは、私には到底無理。
なぜなら、そんな体力・気力(精神力)を持ち合わせていないから。
それだけの気力と迫力をもっていたからこそ、内面からも輝いて「美女」の名をほしいままにしたのかもしれない。
察するところ、美女の条件は、何よりも気迫かな…
マルグリット・ド・ヴァロワが腎臓結石で62歳で亡くなったとき、彼女の傍らにはヴィラールなる若い恋人が付き添っていたという。
最後まで、人生の最後まで、彼女は美貌の王妃であり続けたのである。
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