思ったとおりだった。

「歴史地図で読み解く三国志」なんて、あっという間に終わってしまった。
目新しいこともなく、目からうろこも落ちず、なんと言うこともない本だった。(←著者に失礼)

立て続けに読み出したのが、「中国近世小説への招待〜才子と佳人と豪傑と〜」

何だか、題からしてアヤシゲな匂いがぷんぷんと匂って来る。

所謂「読み物」「小説」「伝奇」の類で、「白話」といわれる、「娯楽もの」について描かれている。

文字と記録の発達した中国では、民衆=小人が好んで喝采する「娯楽もの」は、孔子や孟子からは数段低いものとみなされていたので、そのランク付けがとっても厳しいのだ。

「白話」はまったくの娯楽もので、そのランクでは下から数えたほうが早い。
実態は、今で言えば週刊誌か。しかも庶民が興味津々で目を皿のようにして追いかけるスクープ週刊誌。
だが、その地位もカストリ雑誌からそれなりの娯楽雑誌ぐらいには地位向上もあったらしい。

そりゃそうだろう。
その当の「白話」とは、
日本で知らない人はそんなにいないだろうと思われる、

「三国志演義」
「西遊記」
「水滸伝」
「紅楼夢」
「金瓶梅」

その他もろもろ…を、含んでいるのだから。

これらを揚げて「ゴシップ週刊誌並み」と言う人はいないだろう。
それともありがたい漢文書籍だったから、日本では格段にその地位が向上したのかな?

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