ハーディ君たちとのお別れが近づいてきた。

     ?剥製動物の謎
     ?黒いリムジン
     ?黄金のファラオ
     ?不吉な標識
     ?深夜の訪問者
     ?秘密の壁

フランクリン・W・ディクソン著
ジャン・マケーレブ、双木一志共訳

一人の人間の名前で書かれている。
違う名前で少女探偵「ナンシー・ドルー」も書いている。
そして極めつけ。
著者はディクソン名になっているものの、実はストラッティマイヤー・シンジケートなるところで複数のライターたちが書いている。
1930年から…

凄い。

もう70年にもなるわけ?
確かに子供向けの表現にはしてあるけど、そんなに昔の設定もあったとは。
当時としては無茶苦茶ハイテクな、未来生活を描いていたのだろうか?
最後の最後にとんでもないことに気が付いてしまった。
侮れない…。

兄弟の身内にやたらピューリタン的な発言の多い女性が出てきたりするのだが、これが当時のアメリカの姿の片鱗なのだろうか。
乱暴で短絡的な現在のイメージからは程遠い。
よく言われるが「古きよきアメリカ」である。

たとえどんな事件が起ころうとも、ピントのずれた「パックス・アメリカーナ」よりはるかに良い。

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