1976年ごろの訳出本。
日本の情報が唐突に出てきて驚く。

盗品のラジオが日本製の「ヨコハマ・スーパーX」だと言う下り。(ネーミングはおいといて)
高級品でめったに手に入らない品物だから云々…と物語は続くのだが。

そうか。その頃はもう高級品の仲間入りしてたのね。そういう時代なんだ…

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で、日本製の四輪駆動車が羨望の的で出てきた時にも「ああ、そうなんだ」としみじみかみしめるものがあったのだが、そうか、そういう頃だったかと改めて実感している自分が笑える。

なんだか、貧乏人根性がしみついているというか、いつまでも舶来品が上等と言う意識が抜けなかったあの頃、「日本製は凄い」「高級品」と言われることに慣れていなかったあの頃を思い出して、なにやら懐かしい。


そういえば、映画で、過去に飛ばされたときのアメリカ人の意識(日本製なんか!とけなす)と、未来からやってきた主人公の意識(日本製なら上等だよ!と反論する)が「日本製のもの」に対してどれだけ違うか、と言うのも見せてもらえたなぁ。
そういう意味でも時代を感じさせる憎い演出をする監督だなぁと思いつつ、でもこんなん日本人にしか受けないんじゃなかろうか、とかも思ったものだった。

なんだか、過去を振り返るキーワードみたいな読み物と化しつつあるハーディボーイズだが、だからこそ心地よくもあるのだろう。

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