主人公のデュマは竜騎兵である。
竜騎兵といえば、映画の「ワーテルロー」を思い出す。長い槍を小脇に、馬を走らせて獲物を執拗に追い詰める、悪魔のような存在に描かれていた。

緑の軍服。長い槍。

「Schwarz Teufel」(シュバルツ トイフェル=黒い悪魔)と噂されて恐れられる主人公。こんなのがいたらそりゃウエリントンも性根を据えて戦わねば、と思ったろう。
ナポレオンの最初の妻・ジョゼフィーヌの浮気は有名だが、何もここまで「ばらさなくても」と、勢いのままでそれを事実と肯定してしまう書き様である。
それと、革命を乗り切った貴族がそれなりにいるのには驚いた。

英国海軍がわざわざエジプトまで出張してきたアブキール湾の戦いは、ほんの数行で終わってしまったけれど、ネルソン提督の名前がちらりと出てきて、それだけで嬉しくなる私だった。

我ながら…マニアック。

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