むしめとあにめ、と読む。
「ナウシカ」や「もののけ姫」「千と千尋」の宮崎駿監督と、養老孟司という解剖学者のオジサン二人の対談集。
しょっぱな、「イーハトーブの町」なんていって、養老院っていうか、癒しの町と言うか、緑と土とでできている理想の町を二人が想像しているのにすっかり夢中になってしまった。
例の宮崎氏の優しい彩色の絵であらわされる「ひとが暮らす町」である。
うっわ〜いいな〜なんかなつかしいな〜と思ったら、ひとこと、
「日本がビンボーだった頃の町並みね」
だと。
うん。そうかもしれない。確かに。
当時は土と草と木と、せいぜい砂利があったぐらいかな?(ど〜せ田舎です)
去年、国土交通省・近畿路政局のお偉方とお話しする機会が有って、「道」についていろんな意見が出たけれど、利用する側(ある程度の年齢ではあったが)からは「昔の方がよかった」「道に愛着があった」「遊びの場として道があった」「少しは土の道も残してほしい」
などなどの意見が出てました。
お国の側は勿論弁護する。
「私の故郷も道がつぶされて大きな道に統合されてしまって思い出の場所はなくなってしまったが、便利になったことだし…」
って、立場上。
でも説得力と迫力不足。
ちょっと苦笑する。
地球ごと滅びるよりも、少し我慢して生活レベルを落とす方がずっといいと思うんだけど。

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