「フィレンツェミステリーガイド」は、本当に妖しい本だった。詳しい行き方が書いてあるが、イタリア語が話せなければ(或いは筆談でもできなければ?)かなり辛い旅になりそうだ。
しかしこんなマニアックな、ゆったりとした旅がしてみたいと思わせる本である。
聖遺物崇拝・略奪だけでも、確かに「なんだかなぁ」と思っていたところに、「キリスト教の教会というところは、死体だらけ」といわれて目が覚める。
た、確かに…!!
聖人の遺体の切片とか、大事そうに美しい宝石箱などにいれて、それをありがたそうに口付けするわけだから…。
いや、仏教徒の私にはわからん。即身成仏のミイラを見ても、私は「ありがたい」とは思わないもんで。不信心者なのだろうか?

「香乱記」は、やっぱり面白かった。
戦国末期どころか、秦の始皇帝がお亡くなりになってしまった…ちゃんと読まんうちからええかげんなことを書いてしまって反省…。
新聞なので、毎日挿絵がある。宮城谷さんの小説にいつも付いてくる版画風の挿絵である。
原田維夫氏画、となっているが、本となったときにはこれすべてを掲載するわけではなかろう。勿体無い、と思ってしまう。
仕方がないかもしれないけれど、宮城谷さんの小説の舞台では、女性が哀しい。強い人もいるけど…やっぱり哀しい。

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