高田崇史 初読!

2003年6月29日
「百人一首の呪」を読了、続いて「六歌仙の暗号」に取り掛かる。現在半ばまで読めた…かな。
前者は、百人一首を、曼荼羅図に見立てて並べて見せるという、凝った嗜好が面白かった。が、実際に説明しながら並べるくだりは読み飛ばす。
きっちり読んでもなぁ(笑)ふぅ〜ん、と字面を追うだけだし。
お菓子屋で、包みに百人一首の歌を一枚の風景画に見立てているものがあるのは知っていたが、それも百人一首の解釈のひとつであるとのこと。
あの歌の選び方にそんな深い意味が隠されているとは思いもよらなかった。
正月の歌留多取りぐらいにしか考えていなかったから…。
そういえば、何かと問題になる「君が代」も、三十一文字に収まるんだよね。
友人宅で正月に行われる恒例の歌留多取り大会では、いつもその歌で始まるのであった。

現在読んでいる「六歌仙…」は、京都が舞台。
はっきり言って生活圏内だが、おまけに縁の深いお寺がしっかり出てくる。(親戚が檀家である)余りいい書かれ方はしていない…。
「魔都」だとか、「妖魔の棲家」だとか、挙句は「600歳の老婆が棲む…」とか、好きなことを言われるのにはいい加減慣れているが、「私らは一体どんな土地に住んでいるんだ?」と首をひねることもある。

シリーズものなので、両本は登場人物がダブっている。探偵役も同一人物である。
理系の人間なのに文学・歴史に造詣が深い…元々理・文と分けるのがおかしいとのたまう探偵役ではあるが、余りに「詳しすぎる」のも、いかにも「作られているな」と、胡散臭く感じてしまうものなのだが。

「六歌仙の暗号」無事読了。
百人一首と同じようなパズル解き。考え方は面白いが、「推理小説」という感じではない。犯人は勝手に自滅しているような印象がある。
 不本意な死に方の人間の怨念を封じ込めるため、祟りを及ぼさないために神に祀る…というのはよく聞いたが、百人一首や七福神でそれをやるのか…。単なる恋愛歌・自然賛歌として楽しめないのかと思うと恐ろしい。

「京都魔界案内」は怪しいもの専門の小松和彦氏の著書である。
氏の著書で一番印象深いのは、中国で新婚さんのお弁当(麺類)を横取りしていた狛犬の妖怪が、農民たちに追われて逃げ帰る。が、狛犬の口からだらりと垂れた麺に正体がばれて退治されてしまうという話。(概略)
正体がばれると化けられなくなるのだそうだ。
しかし、京都ってそんなにアヤシイトコロだと思われているのだろうか?
火を噴く御所車みたいなのが、時々走り回っているよ、と「見える」人から聞くぐらいなんだけどな。
そんな魔都に平気で住んでる私らも、もしかしたら妖怪なのかも。

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